英文学者で詩人。京都女子大学名誉教授。1931年兵庫県生まれ。神戸大学卒。武庫川女子大学を経て京都女子大学に長く在籍。特にウェールズの詩人ディラン・トマスの詩や関連作品の日本への紹介に尽力し、多くの翻訳書を刊行した。その翻訳と研究は、日本の英文学界、特に現代詩の受容に重要な貢献をした。
徳永暢三は、日本のアメリカ文学者・翻訳家で、大妻女子大学名誉教授です。英米の詩の研究・翻訳を中心に活動し、日本大学、和光大学、筑波大学などで教鞭を執りました。フルブライト留学経験もあり、多くの著書や翻訳を手掛け、特に英米現代詩の紹介に貢献しました。
マウゼル（Mousehole）は、イングランド南西部コーンウォールの美しい海岸線に位置する歴史ある村・漁港。かつては重要な貿易港として栄え、1595年のスペイン侵攻の舞台にもなった。現在は特別自然美観地域に指定され、漁業の伝統を守りつつ、個性的な祭りや文学作品の舞台として知られている。
アントニオ・メネセスはブラジル出身の世界的チェロ奏者。ミュンヘン、チャイコフスキー両国際コンクール優勝後、主要オーケストラや名指揮者と共演。ボザール・トリオのメンバーとしても活躍し、後進の指導にも尽力した。
多様式主義（ポリスタイリズム）は、多様な音楽ジャンルや作曲技法を混在させるポストモダン音楽の手法です。アルフレート・シュニトケが提唱し、1970年代に広く流行。現在も歴史的様式を引用する手法は残っています。
イタリア出身の現代音楽作曲家、ステーファノ・ジェルヴァゾーニ。1962年生まれ。ミラノのヴェルディ音楽院で学び、国際的な作曲コンクールで多数受賞。サントリーホール国際作曲委嘱シリーズで作品が初演されるなど、現代音楽界で活躍。
イタリア・ルネサンス期末期から初期バロックにかけて活躍した作曲家、オルガン奏者。フェラーラ宮廷で音楽を牽引し、特に「コンチェルト・デッレ・ドンネ」のための作品や、鍵盤音楽、マドリガーレで知られる。後の世代、特にフレスコバルディに大きな影響を与え、バロック音楽の発展に貢献した。
ルイジ・バッティフェッリ（c.1600/1610-c.1682）は、イタリア・バロック期の作曲家・オルガニスト。生涯の詳細は不明ながら、フレスコバルディに師事しウルビーノやフェラーラで活動。精緻なリチェルカーレなどがドイツにも伝わり、バッハらに影響を与えたとされます。
カンツォーナは、ルネサンス期に発展した重要な器楽曲形式です。フランスのシャンソンを器楽化したことに始まり、後にオリジナルの作品も生まれました。フーガに似た対位法的な構造、躍動的な主題、そして拍子の変化を特徴とし、17世紀にかけて広く作曲されました。
フランスの作曲家カミーユ・サン＝サーンスが1871年に手掛けた『英雄行進曲』は、普仏戦争下、愛国的なカンタータの一部として誕生。戦死した画家に捧げられ、国民音楽協会第1回演奏会でも演奏された、強い愛国心を宿す管弦楽曲。ピアノ版も存在する。
20世紀初頭、忘れ去られていたチェンバロの復権に生涯を捧げたポーランド出身の演奏家、ワンダ・ランドフスカ。演奏活動に加え、教育や楽器改良にも尽力し、バロック音楽演奏史に大きな影響を与えました。
フランスの作曲家、ポール・ラコンブ（1837-1927）。南仏カルカソンヌを拠点に生涯創作活動を行い、管弦楽、室内楽、ピアノ曲、歌曲と多岐にわたる作品を残した。ビゼーやサン＝サーンスら同世代の音楽家から高く評価され、国民音楽協会創設メンバーにも名を連ねた。
フランスの著名なフルート奏者、作曲家、指揮者であるクロード・ポール・タファネルは、近代フルート奏法の基礎を築き、フランス楽派を創始しました。彼の遺した教本は、現在も世界中でフルート教育の柱となっています。
サン＝サーンスが1873年に作曲した交響詩『ファエトン』作品39は、ギリシア神話の太陽神ヘーリオスの息子ファエトンの悲劇を描いた作品です。疾走する太陽の馬車やゼウスの怒り、嘆きなどを、約9分の壮大な音楽で表現しています。
フランスの作曲家エマニュエル・シャブリエが1883年に発表した管弦楽のための狂詩曲『スペイン』。作者の代表作として世界的に知られ、1882年のスペイン旅行から得た情熱的な感興が鮮やかに表現されている。
フランスの作曲家エルネスト・ギロー（1837-1892）。ジョルジュ・ビゼーのオペラ『カルメン』完成や『アルルの女』編曲、オッフェンバック『ホフマン物語』補筆など、他者作品への貢献で知られます。パリ音楽院教授としてドビュッシーらを指導。自身の作品は多くありませんが、フランス音楽史に足跡を残した人物です。
19世紀フランスの作曲家アレクシス・ド・カスティヨン（1838-1873）。貴族の家に生まれ軍人の道を望まれるも音楽に専念。セザール・フランクに師事し、夭折ながらロマン派の作品を遺し、国民音楽協会設立にも貢献した。
デオダ・ド・セヴラックが1908年に作曲したピアノ作品『日向で水浴する女たち』。「海に臨むパニュルスの思い出」という副題を持ち、南フランスの陽光溢れる海辺の情景を描写。印象派の影響とセヴラック独自の個性が融合した、彼のピアノ音楽の到達点の一つ。
デオダ・ド・セヴラックのピアノ組曲『セルダーニャ』は、《5つの絵画的練習曲》と副題を持ち、1908年から1911年に作曲されました。ピレネー地方セルダーニャの風景や人々の営みを、独自の筆致で描き出しています。全5曲、演奏時間は約35分です。
フランス南部オクシタニー地域圏、オート＝ガロンヌ県にあるサン＝フェリックス＝ロラゲは、ロラゲ地方の古いバスティッドです。トゥールーズ近郊に位置し、カタリ派の歴史的な教会会議が開催された地として知られます。農業と観光が主な産業です。
フランス出身の著名なソプラノ歌手、ヴェロニク・ジャンス。バロック音楽の分野で国際的に活躍し、古楽界を代表する指揮者たちと共演。モーツァルトやフランス歌曲にもその才能を発揮し、幅広いレパートリーで高い評価を得ている。
フランス、カンタル県のヴィック＝シュル＝セールは、セール川谷に広がる自然豊かな町。スタション・ヴェルトに指定され、かつては温泉地。歴史は古く、交通の要衝でもあり、観光や工業、独自の言語文化が息づく魅力的なコミューンです。
スペイン出身の著名なソプラノ歌手、マリア・ホセ・バーヨ（1961年生まれ）。当初ギタリストを目指すも、歌唱の魅力に触れて声楽の道へ転向。デトモルト音楽大学で学び、1988年のベルヴェデーレ国際声楽コンクール優勝が国際的なキャリアの幕開けとなった。
フランスの声楽家マドレーヌ・グレイ（1896-1979）。フォーレやラヴェルといった同時代の作曲家と緊密に協力し、彼らの作品の初演や録音を行った。特にラヴェルの信頼が厚く、その解釈は高く評価された。カントルーブの《オーヴェルニュの歌》初演でも成功を収めた。その力強く明晰な声と卓越した発声法は、今なお録音を通じて聴衆を魅了している。
「ブーレー」という言葉は、二つの全く異なる概念を指し示します。一つは古代ギリシア、特にアテナイにおいて重要な役割を担った政治的な評議会。もう一つは、17世紀フランスで発展し、活気あふれる特徴的なリズムを持つ舞曲です。
ネタニア・ダヴラツ（1931-1987）は、現代ウクライナ出身のソプラノ歌手。戦禍を逃れイスラエルへ移住後、欧米で学び国際的に活躍。特に《オーヴェルニュの歌》初の全曲録音で知られる。
ロサンゼルスタイムズ誌から「最も重要な演奏者の一人」と称されたアメリカ合衆国のソプラノ歌手、ドーン・アップショウ。グラミー賞を複数回受賞し、同時代の作曲家からも絶賛される。教育者としても功績を残している。
フランスの著名な指揮者・作曲家、セルジュ・ボド（1927年-）。音楽一家に育ち、パリ音楽院で学んだ後、作曲家・打楽器奏者を経て指揮者に。スカラ座での成功を機に国際的な名声を確立。リヨン国立管弦楽団芸術監督などを歴任し、フランス音楽を中心に幅広いレパートリーで知られる。
フランスの指揮者、ジャン＝クロード・カサドシュ（1935年生まれ）。パリで育ち、パリ音楽院で学んだ後、打楽器奏者としてキャリアを開始。ピエール・デルヴォーやピエール・ブーレーズに指揮を師事し、パリ・オペラ座管弦楽団等の常任指揮者を歴任。リール国立管弦楽団の創設者・音楽監督としても知られる、フランス音楽界の重要な人物です。
オーストラリア、クイーンズランド州ブリスベンを拠点とするオーケストラ、クイーンズランド交響楽団（Queensland Symphony Orchestra）。1947年に創立され、同国を代表する楽団の一つとして活動を続けています。
フランス中央部、ジョルダン川沿いのオーリヤックは、カンタル県の県庁所在地。かつて欧州委員会委員長を務めたジャック・ドロールゆかりの地であり、ドイツ、イギリス、マリ、スペイン、ルーマニアの都市と姉妹提携を結んでいます。この街は、歴史と現代が融合する魅力的な地方都市です。
アメリカ合衆国のソプラノ歌手、アーリーン・オジェー（1939-1993）。繊細かつ澄み切ったリリック・ソプラノで、バッハやモーツァルトなど古典派の作品解釈に定評を得た。音楽への誠実な姿勢で、晩年も新たな表現に挑み続けた。東ドイツでの演奏活動も先駆的。
カール・ゴルトマルクが1875年に作曲した交響曲《田舎の婚礼》作品26は、5つの標題付き楽章を持つ組曲的な作品です。ブラームスに絶賛され、多くの著名な指揮者も取り上げたこの曲は、農村の婚礼をテーマにした、愉悦とユーモアあふれる魅力的な音楽です。
ルービン・ゴールドマークはアメリカ合衆国の作曲家、ピアニスト、そして著名な音楽教育者。ドヴォルザークに師事し、ジュリアード音楽学校でガーシュウィンやコープランドなど多くのアメリカ音楽史に名を残す後進を育成。19世紀ヨーロッパ音楽の伝統を20世紀のアメリカ音楽へと繋ぐ重要な架け橋となりました。
イタリア・ナポリ出身の作曲家、演出家、音楽学者、民俗学者。イタリア南部の伝統音楽の復興と音楽劇の創出に貢献し、「雌猫のチェネレントラ」で世界的な評価を得た。オペラ演出や著作活動も多岐にわたり、イタリア文化の発展に寄与した。
イタリア出身の著名なフルート奏者・音楽教育者、レオナルド・デ・ロレンツォ。世界各地で演奏家として活躍後、アメリカで教育者として多くのフルート奏者を育成。故郷の音楽に根差した作品も創作し、その生涯と功績は国際フルート大会として今なお称えられています。
イタリアの作曲家ルイージ・デンツァ（1846-1922）。ナポリで音楽を学び、後にロンドンへ移住。英国王立音楽院で教鞭を執りながら数百曲を作曲。特に、ヴェスヴィオ火山鋼索鉄道の開通を記念して書かれた代表作「フニクリ・フニクラ」は世界的に知られています。
イタリア出身の作曲家･声楽教師、サー･フランチェスコ・パオロ・トスティ（1846-1916）。イタリアとイギリスの両王室で声楽教師を務め、特に優美で抒情的な歌曲の作曲家として世界的に知られる。サロン歌曲の大家として、今日でも多くの作品が愛唱されている。
イタリアのオペラ作曲家フランコ・アルファーノは、『復活』の成功で知られる一方で、未完だったプッチーニの『トゥーランドット』を補筆したことでも名を残す。サンスクリット文学に基づく『サクンタラ』など重要なオペラ作品を発表し、音楽教育者としても活躍した。
イタリア出身の作曲家、フェデリコ・リッチ（1809-1877）。兄ルイージも作曲家。ナポリで学び、特にオペラ『La prigione di Edimburgo』で成功。多作で、イタリアオペラ界に貢献しました。
イタリアの作曲家ニコラ・アントニオ・ジンガレッリ（1752-1837）は、オペラと宗教音楽の分野で活躍しました。ナポリ音楽院の学長として多くの著名な音楽家を育て、ナポレオンとの間の印象的な逸話でも歴史に名を残しています。
イタリア、ナポリにある著名な音楽教育機関、ナポリ音楽院にゆかりのある人物を紹介する記事。著名な教職員や卒業生が多数掲載されており、彼らが音楽界に残した功績に触れることができる。彼らは作曲や演奏など、幅広い分野で活躍している。
イタリアが生んだ最後の偉大なカストラート歌手、ジローラモ・クレシェンティーニ。19世紀初頭、ナポレオン・ボナパルトの宮廷歌手として活躍し、その卓越した歌唱力で皇帝を魅了したことで知られる。帰国後は後進の指導にあたり、イタリア声楽界に貢献した。
イタリアの哲学者ジャンバッティスタ・ヴィーコは、17世紀後半から18世紀前半に活動。デカルト派の認識論に異を唱え、歴史を認識可能な学問と位置づけ、独自の循環的歴史哲学を提唱しました。その思想は後世の歴史観や人文科学に大きな影響を与えています。
イタリアが生んだ世界的ヴァイオリニスト。驚異的なテクニックと、明るく澄んだ音色、華麗な歌心で知られ、特にパガニーニ作品の権威として国際的な名声を確立。「パガニーニの再来」と称され、ヴィオラや指揮者としても活躍。
イタリアの作曲家、クリストフォロ・カレザーナ（1640年頃-1709年）は、初期ナポリ楽派のオペラ分野で重要な役割を果たしました。オルガニストやテノール歌手としても活躍し、多くの音楽家を育てた教育者でもあります。特にクリスマス期のカンタータや器楽作品が知られています。
イタリアの作曲家、指揮者、そして高名な音楽教育者。ナポリを中心に活動し、サン・ピエトロ音楽院で学び、長年にわたり同校の要職を務めたほか、サン・カルロ劇場でも指揮棒を振った。
イタリア出身のメゾソプラノ歌手、エベ・スティニャーニ（1903-1974）は、20世紀オペラ界で高く評価された名歌手です。特にミラノ・スカラ座の主要キャストとして長年活躍し、ヴェルディやベッリーニ作品における表現力豊かな歌唱で知られ、数多くの歴史的な録音にもその声を残しています。
イタリア出身の作曲家・歌手、エドゥアルド・ディ・カプア（1865-1917）。ナポリの音楽シーンで活躍し、特に不滅のナポリ民謡「オー・ソレ・ミオ」の作曲者として世界にその名を知られています。彼の作品は今なお多くの人々に愛され続けています。
1815年作曲、ベートーヴェン最後のチェロ作品の一つ。簡潔ながらバッハのフーガ技法を用い、チェロソナタでは唯一緩徐楽章を持つ。連作第4番とともに書かれ、後のロマン派への橋渡しとなる自由な創意に満ちている。
ベートーヴェンが1815年に作曲したチェロソナタ第4番。第5番とともに連作として生まれ、内省的で瞑想的な深い響きを持つ作品。チェリストのリンケとエルーディ伯爵夫人のために書かれ、夫人へ献呈された。短いながらも広大な世界観を感じさせる。
18世紀フランスの作曲家であり、同時代最強クラスのチェスプレイヤー。オペラで活躍後チェスに専念し、『フィリドールの解析』を著すなど、その理論は後世に大きな影響を与えた。目隠し同時対局の離れ業でも知られる。
17世紀から18世紀のフランス音楽界を彩ったフィリドール家。数世代にわたりルイ王朝に仕え、オーボエなどの管楽器演奏や楽器開発、音楽興行を通じて多大な功績を残した音楽家一族の系譜。
18世紀フランスの著名なヴァイオリニスト、作曲家ジャン＝ジョゼフ・ド・モンドンヴィルは、生前、華々しい成功を収めました。教会音楽、オペラ、器楽曲など多岐にわたり活躍し、特にグラン・モテと人気オペラで知られています。
ベートーヴェンが1803年に作曲したオラトリオ『オリーヴ山上のキリスト』作品85。オリーヴ山上でのキリストの祈りと捕縛を描いた本作は、僅か数週間で書かれた速筆の作品であり、初演では好評を得た一方で形式的な批判も受けた。現在は演奏機会が少ない。
フランス生まれの指揮者エルヴェ・ニケは、古楽器演奏の分野で活躍し、特に17世紀から18世紀にかけてのフランス音楽の復興に情熱を注いでいる。自身が設立したアンサンブル「ル・コンセール・スピリテュエル」を率い、埋もれていた作品の発掘と歴史考証に基づいた演奏で、バロック音楽の新たな光を当て続けている。
フランス後期バロック期を代表する作曲家アンドレ・カンプラ。教会音楽家から劇音楽で成功、《優雅なヨーロッパ》で知られる。宗教曲《死者のためのミサ曲》も評価が高い。リュリとラモーの間に位置する重要な音楽家です。
E.T.A.ホフマンによる短編小説『砂男』は1817年に発表され、『夜景小曲集』に収められています。幼い頃から「砂男」の存在に怯える学生ナタナエルの精神が徐々に崩壊していく様を克明に描いたグロテスクな物語。レオ・ドリーブのバレエ『コッペリア』やオッフェンバックのオペラ『ホフマン物語』の創作に影響を与えました。
レオ・ドリーブ作曲、3幕のフランス・オペラ『ラクメ』。19世紀後半のイギリス統治下のインドを舞台に、バラモン僧の娘とイギリス人将校の悲恋を描く。異国情緒豊かな音楽で知られ、「花の二重唱」や「鐘の歌」が特に有名。1883年にパリで初演された。
スペインを代表する小説家、ミゲル・デリーベス（1920-2010）。バリャドリッド生まれ。ナダール賞、国民文学賞、アストゥリアス皇太子賞、セルバンテス賞など多くの栄誉に輝き、スペイン王立アカデミー会員も務めました。彼の作品は幅広く読まれ続けています。
作曲家ジャック・オッフェンバックが1855年にパリで創設したブフ・パリジャン座は、オペラ・ブッフとオペレッタ専門の劇場として歴史を開始しました。現在の場所はモンシニー通りで、19世紀にはサル・ショワズールとも称されました。オペレッタ人気の衰退後はコメディ等も上演し、多数の重要な作品を世に送り出しています。
19世紀フランスの作曲家、オルガニスト、音楽教師。パリ音楽院オルガン科教授として約半世紀にわたり多くの音楽家を育成。特にサン＝サーンスやフランクらを育てた功績で知られる。オペラやオルガン曲など作曲活動も行った。
19世紀フランスのオペラ作曲家、フランソワ・バザン（1816-1878）。パリ音楽院でオベールに師事し、後に母校で教鞭を執った。オペラ＝コミック『中国への旅』で知られるほか、音楽教育者としても優れた教本を著した。
19世紀フランスの著名な音楽教師、フェリクス・ル・クーペ（1811-1887）は、パリ音楽院で長く教鞭を執り、優れたピアノ教育者として知られます。多数の教本を世に送り出し、多くの才能ある門下生を育てました。
フランスの作曲家・教育者、ナポレオン・アンリ・ルベル（1807-1880）。パリ音楽院教授として多くの音楽家を育成し、和声法教本はフランス音楽教育の基盤となった。バレエ、オペラ、交響曲、室内楽など幅広い作品を残し、アカデミー・フランセーズ会員も務めた。
チャールダーシュは、ハンガリーに起源を持つ情熱的な音楽および舞踊のジャンルです。ヴェルブンコシュから発展し、緩急の対比を特徴とします。19世紀にヨーロッパで大流行し、2024年にはユネスコ無形文化遺産に登録されました。
ジグ（jig）は、17世紀半ばにイギリスのカントリーダンスから派生した、イギリスやアイルランドの伝統的な舞曲です。主に8分の6拍子や8分の9拍子で奏され、特にアイルランドでは拍子によって異なる名称で分類されています。
レオ・ドリーブ作曲、ルイ・メラント振付による3幕のバレエ。トルクァート・タッソの『アミンタ』を原作とし、1876年にパリで初演された。一度は忘れられたが、1952年のフレデリック・アシュトン版で広く知られるようになった作品です。
レオ・ドリーブが作曲、アルテュール・サン＝レオンが振付を手がけた全3幕のバレエ作品。E.T.A.ホフマンの『砂男』を原案に、動く人形と若者の恋騒動を明るくユーモラスに描いた喜劇で、現在も世界中で上演されています。
フランスの作曲家、オルガニスト（1820-1876）。パリ音楽院で学びローマ大賞次席。サン＝ニコラ＝デ＝シャン、サントゥスタッシュ両教会でオルガニストを務め、ベルリオーズの『テ・デウム』初演でオルガンを担当。オルガン曲を中心に多くの作品を残し、ベートーヴェンの交響曲全曲の編曲も手掛けた。
19世紀フランスを代表する風刺画家、漫画家。ペンネームの「Cham」で知られ、絵入り雑誌『Le Charivari』で36年間活躍。社会風俗や政治をユーモラスに描き、新しい漫画の技法を追求した。
ベルギーの作曲家、教育者、音楽史家フランソワ＝オーギュスト・ジュヴァール（1828-1908）の生涯と業績を紹介します。ゲント王立音楽院で学び、ローマ大賞を受賞。パリのアカデミー座歌唱監督、ブリュッセル王立音楽院院長を歴任。生前は作曲家として評価されましたが、今日では教育者・歴史家として記憶されています。
フランス・パリ1区、レ・アル地区の中心に位置するカトリック教会、サントゥスタシュ教会。1532年から1632年にかけて百年がかりで建造され、ゴシック建築の壮大さとルネッサンス・古典様式の繊細な装飾が融合した独特な様式が特徴です。
ベルギー生まれ、フランスで活躍した19世紀後半のオルガニスト・作曲家。ブリュッセル音楽院で学び、パリの主要教会でオルガニストを務める傍ら、ニデルメイエール音楽学校で多くの後進を指導。オルガン作品を多く残した。
ドイツのオルガニスト・作曲家（1809-1863）。ブレスラウを中心に活躍し、巧みな足鍵盤技法で国際的な名声を得た。多数のオルガン作品を残し、後進の育成にも尽力した。
19世紀フランスを代表するオルガン奏者・作曲家、ルイ・ジェームズ・アルフレッド・ルフェビュール＝ヴェリー。即興演奏の名手として知られ、シンフォニック・オルガン様式の発展に貢献。著名な教会でオルガニストを務め、サン＝サーンスの師としても名を残しています。
フランス西部のリュソンは、ペイ・ド・ラ・ロワール地域圏ヴァンデ県に位置する歴史的な町です。かつては漁村であり、海との深いつながりを持ちながら発展しました。特にリシュリュー枢機卿が司教を務めた地として知られ、宗教的な中心地としての歴史も刻んでいます。また、美しい邸宅や庭園が点在し、「庭園都市」としても魅力的な景観を誇っています。豊かな歴史と文化が息づくリュソンは、訪れる人々に静かな感動を与えてくれます。
フランス、ブルゴーニュ＝フランシュ＝コンテ地域圏のジュラ県にあるコミューン、ポリニー。ロン＝ル＝ソーニエ高原の山麓に位置し、ジュラ山脈の中心的な要衝。上質なワイン用ブドウや、国際的に評価されるコンテチーズの産地として知られる。また、フランス初の恐竜化石発見地としても歴史に名を刻んでいる。
18世紀フランスで活躍した著名なオルガン製作者、フランソワ＝アンリ・クリコ（1732-1790）に関する記事です。父祖から続くオルガン製作の家系に生まれ、ノートルダム大聖堂をはじめとする多くの教会に壮麗なオルガンを設置しました。彼の技術は後世に大きな影響を与えました。
フランスを代表するオルガン奏者、ピエール・パンスマイユ。パリ音楽院で学び、数々の国際コンクール、特に即興演奏の分野で最高位を獲得し、その卓越した才能を世界に示した。長年にわたりサン＝ドニ大聖堂のオルガニストを務め、典礼音楽からコンサートまで幅広く活躍した彼の生涯は、フランスオルガン界に大きな足跡を残した。
フランスのオルガン奏者・作曲家テオドール＝セザール・サロメはパリ音楽院で学び、ローマ賞を受賞。パリのサント・トリニテ教会で長年合唱団オルガニストを務め、グノーやビゼーら多くの音楽家と交流し、作品も残した。
フランスを代表するオルガニスト、作曲家ダニエル・ロト。パリのサクレ・クール寺院やサン＝シュルピス教会で長年活躍し、フランス国内外の音楽院で教育者としても後進を指導。息子たちも著名な音楽家として知られる。
ドイツのヴィオラ奏者、ゲオルク・シュミット（1907-1984）は、ミュンヘン音楽院で学び、フロイント四重奏団やケール三重奏団で活躍。ブラームスやヒンデミット作品などの録音でも知られています。
スペイン北部、バスク自治州ギプスコア県にあるアスコイティアは、ウロラ川沿いの谷に位置する自治体です。イエズス会創設者イグナチオ・ロヨラの母の生誕地としても知られ、歴史的な繋がりを持つ地域です。周囲を山に囲まれた自然豊かな環境にあり、かつてはウロラ鉄道が運行されていました。人口は約1万人規模です。
ベルギー出身の著名な造園家、学者、ガーデンデザイナー、ルネ・ペシェール（1908-2002）。IFLA会長などを歴任し、国際的な立場で歴史的庭園の保護に尽力、「フィレンツェ憲章」制定に貢献した。
スペイン生まれ、メキシコを中心に活動した構造家・建築家。HPシェル構造による、構造と表現が一体となった優美で耐久性の高い建築を多数手がけ、建築界に大きな影響を与えた。
フランス出身の著名ピアニスト・指揮者、フィリップ・アントルモン（1934-）。パリ音楽院で学び、若くしてエリザベート王妃、ロン＝ティボー両国際コンクールに入賞。世界各地で演奏活動を展開し、ウィーン室内管弦楽団の音楽監督を長年務めた。教育者としても後進を指導し、数々の国際的な勲章を受章するなど、多岐にわたる功績を残している。
フランス中央部、グラン・テスト地域圏に位置するオート＝マルヌ県の県庁所在地、ショーモン。マルヌ川沿いに開け、壮大な高架橋が象徴的な交通の要衝であり、多様な姉妹都市交流を通じて国際的な顔を持つ都市です。
フランス出身のピアニスト、ギャビー・カサドシュ（1901-1999）は、パリ音楽院で学び首席となる。著名な夫ロベールと共にデュオで活躍し、ソリスト、教育者としても国際的に貢献。作曲家との交流やメンデルスゾーン作品の擁護でも知られる。クリーヴランド国際ピアノコンクールの創設にも関わった。
アルノルト・シェーンベルク初期の代表作である弦楽六重奏曲（後に弦楽合奏版も作成）。リヒャルト・デーメルの詩に基づき、月下の男女の物語を描いた標題音楽。後期ロマン派の豊かな響きの中に、後の無調音楽への片鱗が見られる室内楽の音詩として重要な作品。初演時には革新的な手法と主題で物議を醸した。
アントニン・ドヴォルザークが1878年5月を中心に作曲した室内楽作品、弦楽六重奏曲イ長調 作品48。彼の作品で初めて国外で演奏された記念碑的な作品であり、スラヴ舞曲集などと同時期に書かれ、「スラヴ風」の色彩を帯びています。
弦楽四重奏に楽器を1本加えた五重奏編成。ヴィオラやチェロを追加する形が一般的で、コントラバスが加わる例も稀にある。楽曲数は弦楽四重奏曲より少ないが、モーツァルト、シューベルト、ブラームスなど、名高い作曲家が魅力的な作品を残している。楽器構成の多様性も特徴の一つ。
ボリス・ベレゾフスキーは、ロシアの著名な企業家、政治家。数学者から転身し、エリツィン時代に新興財閥（オリガルヒ）の一角として台頭。「政界の黒幕」と呼ばれ影響力を持ったが、プーチン時代に失脚し亡命。英国で死去した。
大阪府大阪市出身の作曲家、藤原嘉文は、東京藝術大学で学び、著名な作曲家やピアニストに師事しました。国内外の作曲コンクールで高く評価され、相愛大学や昭和音楽大学で非常勤講師を務めた後、山梨大学で教授として教育に携わっています。多岐にわたる楽器編成で作品を発表し、音楽文化の発展に貢献しています。
【記事の利用について】
タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。
【リンクついて】
リンクフリーです。