物部尾輿は、古墳時代中期に活躍した豪族で、安閑・欽明両天皇の時代に大連を務めました。物部荒山の子として生まれ、政界で重要な役割を果たし、仏教受容を巡る対立では廃仏を主張しました。
滋野貞主は、平安時代初期に活躍した公卿で、その才能は詩作や行政手腕に及びました。文章生から身を起こし、多くの官職を歴任。特に、百科事典『秘府略』の編纂や漢詩集の選者として名を残しました。また、娘たちが天皇の寵愛を受け、外戚としても繁栄を極めた人物です。
源顕基は、平安時代中期の公卿で、後一条天皇の側近として活躍しました。風流な貴公子として知られ、数々の逸話が残っています。官位は従三位・権中納言まで昇りつめましたが、天皇の崩御を機に出家しました。享年48歳。
源順は平安時代中期の貴族、歌人、学者であり、日本初の分類体辞書『和名類聚抄』を編纂したことで知られています。また、梨壺の五人の一人として『万葉集』の訓点作業にも携わりました。和歌の才能にも恵まれ、三十六歌仙にも選ばれています。
源雅実は、平安時代後期の公卿で、村上源氏の出身。右大臣・源顕房の長男として生まれ、源氏で初めて太政大臣にまで昇りつめた人物です。舞楽や文学にも才能を発揮し、文化人としても名を残しました。白河天皇や堀河天皇との関係も深く、朝廷で重要な役割を担いました。
源隆綱は、平安時代中期から後期に活躍した公卿で、醍醐源氏高明流に連なる人物です。父は権大納言の源隆国。正三位・参議にまで昇りつめ、能登権守を初めとして、様々な官職を歴任しました。その詳細な足跡を、官職と位階の変遷を辿りながら解説します。
源隆俊は、平安時代中期から後期に活躍した公卿で、醍醐源氏の流れを汲みます。後一条天皇から後三条天皇の時代にわたり、近衛府の要職を歴任し、最終的には正二位権中納言にまで昇りつめました。また、藤原寛子に長く仕え、その信任も厚かった人物です。
源経基は平安時代中期の武将で、清和源氏の祖とされています。皇族出身ながら武士としての道を歩み、平将門の乱との関わりや、その後の活躍を通じて、武士の時代の礎を築きました。彼の生涯は、皇族から武士へと変遷する時代の転換期を象徴しています。
源清は、平安時代初期に嵯峨天皇の皇子として生まれ、臣籍降下後、正四位下まで昇進しました。その後、異母兄弟の鎮と共に仏門に入り、秋篠禅師と名乗りました。彼の出自と生涯を詳細に解説します。
源常は、平安時代初期に活躍した公卿で、嵯峨天皇の皇子として生まれました。卓越した才能と穏やかな人柄で父帝に愛され、若くして公卿の最高位である左大臣にまで昇りつめました。その政治手腕は高く評価され、多くの人々に影響を与えました。
源師頼は平安時代後期の公卿・歌人で、村上源氏の流れを汲みます。官位は正二位・大納言にまで昇りましたが、出仕を拒む時期もあり、その特異な官歴と学識の高さで知られています。和歌や漢詩にも才能を発揮し、多くの逸話も残っています。
源俊明は、平安時代中期から後期に活躍した公卿であり、歌人としても知られています。能吏としての逸話が残る一方で、勅撰和歌集にもその歌が収録されています。後三条天皇や白河天皇からの信頼も厚く、院政期には重要な役割を果たしました。その剛直な人柄は、時の権力者にも恐れられ、摂関政治の変遷にも影響を与えました。
源仲頼は、平安時代後期の貴族であり歌人。鳥羽法皇や後白河法皇に仕え、武士としても活躍しました。後に源頼朝に接近し、鎌倉幕府の御家人となった人物です。歌人としてもその名を知られています。
渡辺省亭は、明治から大正にかけて活躍した日本画家です。菊池容斎に師事し、洋風の表現を取り入れた独自の洒脱な花鳥画で知られます。パリ留学で印象派の画家たちと交流し、国際的にも評価されました。彼の生涯と芸術を詳細に解説します。
清原滝雄は、平安時代初期に活躍した貴族で、右大臣清原夏野の次男です。武官から文官へ転じ、蔵人頭や中務大輔を歴任しました。父の死を深く悲しみ、一時官を辞すも、その後に復帰。65歳で生涯を終えました。
清原夏野は、平安時代初期に活躍した皇族・公卿です。右大臣にまで昇りつめ、その政治手腕と学識の高さから朝廷内外の信頼を集めました。淳和天皇の時代には、国司制度の改革、親王任国制度の設立、播磨国での港湾建設、法令の編纂など、多岐にわたる政策に関与し、その名を歴史に刻みました。
津守吉祥は、飛鳥時代後期の貴族で、遣唐副使として唐に派遣されました。彼の航海は困難を伴いましたが、蝦夷を献上するなど、日唐交流史において重要な役割を果たしました。帰国後も外交に関与し、その足跡は後世に影響を与えました。
河野通信は、平安末期から鎌倉初期の伊予の武将で、伊予水軍を率いました。源平合戦で源氏方につき活躍し、鎌倉幕府の御家人となりますが、承久の乱で敗れ流罪となりました。その後の河野氏の命運を左右する重要な人物です。
池田春野は、奈良時代末期から平安時代初期にかけて活躍した貴族です。官僚として着実に昇進し、最終的には従四位下に至りました。また、有職故実にも詳しく、その知識が朝廷の儀式に影響を与えた人物としても知られています。その詳細な経歴と人物像を解説します。
水野年方は、明治期の浮世絵師であり日本画家です。月岡芳年の門下で、浮世絵から挿絵、日本画へと幅広い分野で活躍しました。その作品は、歴史画から美人画まで多岐にわたり、当時の出版業界を支え、多くの門下生を育てました。彼の生涯と作品について詳細に解説します。
気比斉晴は鎌倉時代後期から南北朝時代にかけて活躍した武将で、越前国の氣比神宮大宮司を務めました。金ヶ崎城主として、後醍醐天皇の皇子らを迎え入れましたが、金ヶ崎の戦いで落城し、壮絶な最期を遂げました。
橘良基は平安時代前期の貴族で、地方官として優れた業績を上げました。民を思い、清廉潔白な人柄で知られましたが、一方で剛直な性格から、周囲との軋轢も生じました。その波乱に満ちた生涯を詳細に解説します。
橘広相は、平安時代前期に活躍した公卿・学者です。菅原是善に師事し、文章博士として名を馳せました。宇多天皇の信任も厚く、政務にも深く関与しましたが、阿衡事件で失脚しました。その学識と政治手腕は、後世に語り継がれています。
橘安麻呂は、奈良時代から平安時代初期にかけて活躍した貴族です。参議橘奈良麻呂の長男として生まれ、桓武朝から嵯峨朝にかけて、数々の官職を歴任しました。伊予親王の変で一時失脚するも、後に復権し、正四位上まで昇進しました。礼儀正しく古事に通じていましたが、清廉潔白な人物ではなかったと伝えられています。
楠木正勝は、南北朝時代の武将で、楠木正成の孫にあたります。南朝の総大将として活躍しましたが、最終的には室町幕府に徹底抗戦し、その生涯を終えました。伝説では、出家して僧侶になったとも伝えられています。
梶田半古は、明治から大正にかけて活躍した日本画家で、本名を錠次郎と言います。初期には英洲と号し、後に様々な画風を追求しました。彼の画業は、日本画の革新に大きく貢献し、多くの門下生を育てました。また、図案家や挿絵画家としても多才な才能を発揮し、当時の文化に大きな影響を与えました。その作品は、今も多くの人々を魅了しています。
栗生顕友は、南北朝時代に活躍した南朝方の武将で、新田義貞の側近として知られています。彼は、新田四天王の一人にも数えられ、その戦略と忠誠心で、義貞を支えました。特に、金ヶ崎城への入城を成功させた策は有名です。
板額御前は、平安末期から鎌倉初期に活躍した女武将です。越後国の豪族の娘として生まれ、一族の戦いの中で優れた武勇を発揮しました。特に弓術に長け、その勇ましい姿は後世に語り継がれています。彼女の生涯は、数々の文学作品にも影響を与え、伝説的な存在として知られています。
松下禅尼は、鎌倉時代中期の女性で、鎌倉幕府の有力御家人・安達景盛の娘。北条時氏の正室であり、北条経時と時頼という二人の執権を育て上げたことで知られています。質素倹約を重んじ、その姿勢は後世にまで語り継がれています。
村国男依は、飛鳥時代に活躍した武将です。壬申の乱で大海人皇子（後の天武天皇）軍の主力として、連戦連勝の活躍を見せました。地方豪族出身ながら、その功績は非常に大きく、乱後の論功で最大の恩賞を与えられました。
本間重氏は、鎌倉時代末期から南北朝時代にかけて活躍した武将で、武蔵七党横山党海老名氏の血を引きます。元弘の乱で幕府から離反し、新田義貞に従い鎌倉攻略に貢献。南朝方として各地を転戦しましたが、最後は北朝に降伏し、京で処刑されました。
本多錦吉郎は、明治時代に洋画家、風刺漫画家、造園家として多岐にわたる才能を発揮しました。西洋美術の知識を日本に導入し、後進の育成にも尽力した人物です。彼の芸術活動は、明治期の美術界に大きな影響を与えました。
朝野鹿取は、平安時代初期に活躍した公卿で、学識と実務能力に優れた人物です。遣唐使としての経験や、『日本後紀』の編纂にも携わり、嵯峨天皇の侍講も務めました。武官としても昇進し、最終的には参議従三位にまで上り詰めました。また、漢詩にも才能を発揮し、『文華秀麗集』に作品が収録されています。
智尊は飛鳥時代の人物で、壬申の乱で大友皇子側の武将として瀬田の戦いで先鋒を務めました。出自や系譜は不明で、その名は渡来人である可能性を示唆しています。瀬田の橋で勇敢に戦いましたが、戦死しました。
春澄善縄は、平安時代初期の公卿であり学者です。猪名部氏から春澄氏へと改姓し、文章博士として活躍しました。その学識は高く、国史編纂にも携わりました。学閥争いを避け、慎重で飾り気のない人柄であり、陰陽道にも精通していました。
明治美術会は、日本初の洋風美術団体として明治22年に発足しました。工部美術学校の流れを汲む画家たちが中心となり、西洋美術の普及に努めました。その歴史と主要メンバーについて解説します。
明日香親王は、桓武天皇の第七皇子であり、三品と上野太守の官位を歴任しました。質素倹約を重んじ、華美を好まなかった人物として知られています。子女の臣籍降下を願い出て、二世王への賜姓の先駆けとなりました。
日野邦光は、南北朝時代の公卿で、父の仇討ちを成し遂げたことで知られています。南朝に仕え、各地で転戦、一時は京都を一時的に奪還するなど活躍しました。その忠義と孝行心から、明治時代には修身教育で大きく取り上げられました。本記事では、彼の生涯と事績を詳細に解説します。
文室綿麻呂は、平安初期の公卿で、武官としても活躍しました。蝦夷征討で功績を挙げ、従三位に叙せられ中納言にまで昇進。薬子の変では、武術に長け、辺境での戦闘経験を買われ、重要な役割を担いました。東北地方の防衛体制解除に貢献しました。
文室浄三は、飛鳥時代から奈良時代にかけて活躍した皇族・公卿であり、天武天皇の孫にあたる。聖武朝後半に昇進を重ね、淳仁朝では重用された。仏教にも深く帰依し、文化面でも貢献した人物として知られる。彼の生涯を詳細に解説する。
文室巻雄は、平安時代前期に活躍した貴族で、文室綿麻呂の九男です。武勇に優れ、弓馬の技術、特に騎射を得意としました。官位は従四位上にまで昇り、地方官としても各地で活躍しました。その勇敢さと武術の腕前は、数々の逸話にも残されています。
手塚光照は、幕末に活躍した医師であり、蘭学者でもあります。手塚治虫の高祖父にあたり、代々「良仙」を名乗る家系の一員でした。常陸府中藩医として江戸で活躍し、蘭学の発展に貢献しました。また、娘婿に大槻俊斎を迎え、息子・良庵を緒方洪庵の適塾に入門させるなど、人材育成にも力を注ぎました。
惟喬親王は、文徳天皇の第一皇子として生まれ、皇位継承争いに翻弄されながらも、その才能と人柄で多くの人々を魅了しました。出家後は、各地を転々としながら、文化の発展にも貢献し、木地師の祖としても崇敬されています。その生涯は、波乱に満ちたものでしたが、人々に深く愛され、今もなお、各地にその足跡を遺しています。
悳俊彦は、日本の洋画家であり、浮世絵研究家としても知られています。特に歌川国芳の研究における第一人者として高い評価を得ています。武蔵野の風景を描き続け、その変遷を記録することに情熱を注いでいます。彼の作品は、失われゆく自然への深い愛情と、絵画としての不変的な価値を追求する姿勢が特徴です。
恒貞親王は、淳和天皇の第二皇子として生まれ、仁明天皇の皇太子となるも、承和の変で廃太子となった。その後出家し、恒寂入道親王として大覚寺の初祖となった。その生涯と人物像を解説します。
忠貞王は、平安時代初期の皇族で、桓武天皇の皇孫にあたります。官吏としての才能に優れ、地方官を歴任し民を統制しました。また、その美声は朝廷で最も優れていると称えられました。最終官位は参議刑部卿正四位下兼行近江守でした。
「微妙」という言葉は、物事がはっきりせず、どちらとも判断しにくい状態を表します。この記事では、その言葉が持つ多義的な意味合いと、歴史上の人物、現代のエンターテイメントにおける使用例を詳しく解説します。
得能通言は、南北朝時代の武将で、伊予河野氏と同族の得能荘領主でした。後醍醐天皇の隠岐脱出を助け、四国を制圧。湊川の戦いで足利尊氏軍と戦い、敗北。後醍醐天皇を護衛し、新田義貞に従い北陸へ向かう途上で討ち死にしました。
後深草院少将内侍は、鎌倉時代初期に活躍した女流歌人であり、女房三十六歌仙の一人です。後深草天皇に仕え、姉の弁内侍と共に歌壇で活躍しました。連歌にも秀で、その作品は多くの歌集に収録されています。後嵯峨院との連歌のやり取りは、恋愛関係を匂わせるものとして興味深い逸話が残されています。
平安末期から鎌倉初期にかけて活躍した女流歌人、小侍従。太皇太后宮に仕え、「待宵の小侍従」としても知られる彼女は、和歌に秀で、その華やかな表現力で人々を魅了しました。数々の逸話と多くの歌を残した、波乱万丈な生涯を辿ります。
彦国葺命は、古代日本の人物で、和珥氏の遠祖とされています。『日本書紀』や『古事記』に記録があり、武埴安彦の反乱鎮圧や垂仁天皇朝での活躍が伝えられています。その子孫は、様々な氏族や国造として歴史に名を残しています。
廬井鯨は、飛鳥時代の近江国出身の武将で、壬申の乱で大友皇子軍の別将として戦いました。少数精鋭の部隊を率いて敵本陣を奇襲しましたが、最終的に敗走。泥田にはまった馬から逃れる場面が描かれています。
平安時代前期に活躍した女官、広井女王。天武天皇の血を引く高貴な生まれで、尚侍として宮中に仕えました。催馬楽の名手として知られ、その才能は多くの人々を魅了しました。和琴の伝承にも関わり、文化的な貢献も大きく、80歳を超える長寿を全うしました。
平賀義信は、平安末期の武将で河内源氏の流れを汲みます。平治の乱で源義朝に従い活躍、その後の源平合戦では源頼朝を支援しました。武蔵守に任じられるなど、鎌倉幕府で重きをなし、源氏一門の筆頭として活躍した人物です。
平教経は、平安末期の平家一門の武将で、平清盛の甥にあたります。平家物語では、源義経の好敵手として描かれ、数々の合戦で武勲を上げました。しかし、吾妻鏡では異なる描かれ方をしており、その実像には不明な点が多い人物です。
川部酒麻呂は奈良時代の人物で、遣唐使船の舵取りとして活躍しました。帰国時の火災で、自らの危険を顧みず船を救い、その功績で昇叙されました。彼の勇気ある行動は後世に語り継がれています。
島田忠臣は、平安時代前期に活躍した貴族であり、優れた漢詩人です。菅原道真の師として知られ、その娘を道真の妻としたことでも有名です。藤原基経らとの親交も深く、文学的才能だけでなく、政治的な手腕も発揮しました。彼の詩は、六朝や白居易の影響を受けつつ、平明で情感豊かな表現が特徴です。
山田重忠は、平安末期から鎌倉初期の武将で、承久の乱で活躍しました。朝廷との繋がりが深く、後鳥羽上皇に近侍しましたが、幕府軍との戦いで、その武勇と悲劇的な最期を遂げました。その人物像は、弓矢に優れ、民を思う心優しい武将として語り継がれています。
山田春城は平安時代初期の貴族で、明法博士の家系に生まれた。大学で学び、官吏として活躍。駿河介として赴任した際には、宗教的な混乱を収めた。儒学者的な人物で、物忌みや祟りを信じなかったとされる。最終官位は大学助従五位下。
山田古嗣は、平安時代初期の貴族で、能吏として朝廷に貢献しました。文筆の才能を発揮し、地方官としても優れた治績を挙げました。『日本後紀』の編纂にも携わった人物です。清廉で孝行心に厚く、人柄も高く評価されています。
尾張浜主は、奈良時代から平安時代初期にかけて活躍した貴族であり、卓越した楽人でした。雅楽の形成に大きく貢献し、高齢ながらも宮廷で舞を披露し、その才能と情熱は多くの人々に感銘を与えました。
少子部蜾蠃は、雄略天皇に仕えた豪族で、その奇抜な行動と怪力で知られます。蚕の代わりに嬰児を集めたり、雷を捕獲するなど、数々の伝説的な逸話が残されています。彼の出自や氏族についても記録があり、古代史を彩る人物の一人です。
小野春風は平安時代前期の貴族で、武人としても歌人としても才能を発揮しました。特に元慶の乱での活躍は特筆すべきで、単身で敵地に乗り込み、降伏を促すなど、卓越した交渉術と勇猛さを示しました。また、和歌の才能にも恵まれ、その歌は『古今和歌集』にも収録されています。地方官や武官を歴任し、その多才ぶりを発揮した人物です。
小野恒柯は、平安時代初期の貴族であり、卓越した書家としても名を馳せました。官僚としては地方官を歴任し、その統治は簡素ながらも要点を押さえていたとされます。書道の才能は当時群を抜き、多くの人々に模範とされました。
小野岑守は、平安時代初期に活躍した公卿・文人であり、征夷副将軍・小野永見の三男として生まれました。官位は従四位上・参議にまで昇り、小野小町の曾祖父としても知られています。漢詩に優れ、『凌雲集』の編纂にも携わりました。
小野好古は平安時代中期の公卿であり、歌人としても知られています。彼は武官から文官へ転じ、地方官も歴任しました。藤原純友の乱の鎮圧にも貢献し、大宰府で曲水の宴を始めたと伝えられています。最終官位は従三位にまで昇りました。
小野大樹は、古墳時代の豪族であり、臣の姓を持つ人物です。大樹臣とも称され、春日小野大樹という複姓も見られます。雄略天皇の命を受け、文石小麻呂の討伐に派遣され、その家を焼き払ったと伝えられています。
小宰相は平安末期の女性で、平通盛の妻として知られます。宮中一の美女と謳われましたが、夫の死を深く悲しみ、後を追って入水した悲劇のヒロインです。その最期は『平家物語』にも描かれ、多くの人々に語り継がれています。
富士名雅清は、鎌倉時代末期から南北朝時代にかけて活躍した武士です。後醍醐天皇の隠岐脱出計画に加担し、建武政権では若狭守護に任じられました。南北朝の動乱では南朝方として戦い、京都で討ち死にしました。その忠義は後世にまで称えられ、顕彰碑や追贈が行われました。
安東聖秀は、鎌倉時代末期の武将で、北条氏に仕えた御内人です。新田義貞の妻の伯父にあたります。正中の変では日野資朝らの尋問を担当し、鎌倉の戦いでは幕府軍として新田軍と戦い、敗北。降伏勧告を拒否し、壮絶な最期を遂げた人物です。
安倍兄雄は、平安時代初期に活躍した公卿で、武芸に秀でていました。観察使として地方行政にも携わり、その公正さと清廉さで知られています。また、伊予親王の変では、天皇を諫めた人物としても記録されています。
大野果安は飛鳥時代の人物で、壬申の乱で大友皇子側の将として活躍しました。及楽山で大伴吹負を破るも、倭京を前にして撤退。その後の動向は不明な点が多いものの、天武・持統朝でも仕えたとされます。
大野東人は奈良時代の公卿であり、武人としても活躍しました。蝦夷討伐や藤原広嗣の乱での功績により、従三位にまで昇進しました。東北地方の開拓に大きく貢献し、その生涯は日本の歴史に深く刻まれています。彼の功績と人物像を詳細に解説します。
大神虎主は、平安時代初期から前期にかけて活躍した貴族であり、卓越した医術で知られる人物です。仁明天皇から清和天皇の三代にわたり侍医を務め、その医学的知識とユーモアあふれる人柄で人々を魅了しました。医学書編纂にも携わった名医の生涯を詳しく解説します。
大江維時は、平安時代中期の公卿・学者で、大江氏の血筋に加え、外祖父に巨勢文雄を持つ。文章生から頭角を現し、学者として数々の官職を歴任。村上天皇の侍読としても活躍し、文学、兵法にも才能を発揮した。その博識ぶりは後世にまで語り継がれている。
大江時棟は平安時代中期の貴族であり、文人としても知られています。式部大輔・大江匡衡の養子となり、文章生から大学允、外記局を経て地方官へと転じました。官位は正五位下・河内守に至りました。その生涯と官歴について詳細に解説します。
大江挙周は、平安時代中期の貴族で、文章道に秀でた学者として知られています。式部大輔などを歴任し、後一条天皇の侍読を務めました。母・赤染衛門との深い愛情を示す逸話も有名で、病床の息子を案じる母の歌は、広く人々の心を打ちました。
大江以言は平安時代中期の貴族であり文人。藤原伊周との親密な関係から政変で左遷されるも、後に文筆官として活躍。その奔放な文体は同時代に高く評価された一方、後世では模倣困難と評された。多くの詩歌集に作品が収録され、文才に秀でた人物として知られる。
大春日真野麻呂は、平安時代初期から前期にかけて活躍した貴族であり、卓越した暦学者でした。陰陽頭としても活躍し、日本の暦の発展に大きく貢献しました。彼の功績は、当時の政治や文化にも影響を与えました。五紀暦の導入や宣明暦への改暦を主導し、日本の暦の精度向上に尽力した人物として知られています。また、朔旦冬至の決定にも関与しました。
大庭景義は、平安末期から鎌倉初期の武将で、源義朝に仕え保元の乱で負傷。後に源頼朝の挙兵に参加し、鎌倉幕府の重鎮として活躍。鶴岡八幡宮の池整備や奥州藤原氏討伐で重要な役割を果たす。晩年は出家するも、一時失脚疑惑も浮上した人物。
大伴駿河麻呂は奈良時代の公卿で、大納言大伴御行の孫にあたります。聖武朝から光仁朝にかけて活躍し、橘奈良麻呂の乱での処罰や陸奥按察使としての蝦夷征討など、波乱に満ちた生涯を送りました。歌人としても知られ、『万葉集』に11首が収録されています。
大伴金村は、古墳時代に活躍した豪族で、大連として政治の中枢を担いました。武烈天皇の擁立や継体天皇の即位を主導し、外交政策にも深く関与しましたが、後に失脚し、その権勢は衰退しました。彼の生涯と足跡は、古代日本の政治と社会を理解する上で重要な手がかりとなります。
大井田氏経は、南北朝時代の武将で、越後国魚沼郡を拠点とする新田氏の一族です。新田義貞の挙兵に加わり、鎌倉幕府を倒す戦いで活躍しました。その後も各地を転戦し、新田氏の勢力維持に尽力しました。
大中臣輔親は平安時代中期の公卿であり、歌人としても知られています。神祇伯や祭主を歴任し、三代の天皇の大嘗祭で和歌を詠みました。中古三十六歌仙の一人にも数えられ、その歌は勅撰和歌集にも多く収録されています。彼の生涯と業績を詳細に解説します。
大中臣清麻呂は、奈良時代の公卿であり歌人としても知られています。中納言・中臣意美麻呂の七男として生まれ、神祇官の要職を歴任し、右大臣にまで上り詰めました。87歳という長寿を全うし、その間、数々の天皇に仕え、国家の儀式にも精通していました。
多治見国長は、鎌倉時代末期の武将で、美濃国土岐郡多治見郷を拠点とした饗庭氏の一門です。後醍醐天皇の倒幕計画に加わり、京都で挙兵しますが、計画が露見し、六波羅探題の急襲を受け、一族郎党と共に自害しました。現在も地元で人気があり、武者行列では主役を担っています。
塩飽聖遠は鎌倉時代末期の武士で、北条氏の家臣でした。鎌倉攻防戦で新田義貞軍と戦い敗北。東勝寺で殉死する際、子息との悲劇的な最期が『太平記』に描かれています。彼の壮絶な辞世の句は、武士としての覚悟を示しています。
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