ミャンマー東部、シャン州の山岳地帯に位置するカロー。かつてイギリス植民地時代に標高の高さを生かした避暑地として栄え、現在は周辺へのトレッキング拠点として欧米からの旅行者に人気が集まる、涼しい気候が特徴の町。
南アフリカにおけるインド系住民。主に19世紀後半からの英領インドからの移住者とその子孫を指す。ダーバン周辺に大規模なコミュニティを形成し、アパルトヘイト体制下での厳しい差別に直面しつつも、独自の文化的・政治的アイデンティティを築き上げてきた。多様な歴史的背景を持ち、現代南ア社会においても重要な存在感を放っている。
インド北東部に位置する内陸州、ミゾラム。広大な森林に覆われ、高い都市化率と少数人口を特徴とします。キリスト教徒が多く、多様な民族が暮らすこの州は、独自の歴史と文化を持っています。
ミャンマー西部、ラカイン州にある主要都市チャウピュー。「白い岩」を意味する地名は、近隣の白い岩に由来。ラムリー島の北西端に位置し、かつて米穀貿易で栄えた美しい自然港を持ちます。
ミャンマー、シャン州北部の中国国境地帯に位置し、漢民族が多く居住する自治区。かつては独立性の高い特区だったが、中央政府との衝突や近年の武装勢力の攻勢により政権交代が頻繁に発生。その地位は複雑な歴史を持つ。
カラダン川は、インド北東部のミゾラム州とミャンマー西部を流れる国際河川。別名が多く、インド側ではチムトゥイプイ川とも呼ばれる。歴史的に交通の要衝であり、現在は複合輸送計画が進められている。
「アラカン軍」という名称は、ミャンマーのラカイン州（旧称アラカン）に関連する複数の武装組織を指し、代表的な「Arakan Army」や、その他「アラカン解放軍」「アラカン・ロヒンギャ救世軍」など、多様な名称が存在します。これらの名称の背景や文脈による違い、識別することの重要性について解説します。
ミャンマー連邦共和国に存在する多様な都市について解説する項目です。国内の主要な中心地から、歴史的な古都、あるいは地方の重要な拠点まで、国土全体に広がるさまざまな著名な都市群を網羅的に紹介します。
ミャンマーの教育システムは、植民地時代を経て大きく変遷し、現在も多様な課題に直面しています。特に2021年クーデター以降、教育環境は深刻な影響を受けており、学校運営や就学状況が激変しています。歴史的背景から現代までの教育制度、内容、課題を概観します。
ミャンマーにおける政党の歴史と現状について解説します。建国当初の複数政党制から軍事政権下の一党独裁、そして近年の民主化による複数政党制の復活まで、その変遷をたどります。現在の主要政党についても紹介。
東南アジアに位置するミャンマーでは、国民の大半が上座部仏教を信仰しています。しかし、古くからキリスト教、イスラム教、ヒンドゥー教などの宗教も存在し、多様な信仰形態が見られます。また、仏教と融合した民間信仰も広く根付いています。これらの宗教分布や歴史は、ミャンマー社会の複雑な様相を映し出しています。
ミャンマーの国章は、国の公式なシンボルとして政府文書などに広く用いられています。現在のデザインは2008年の新憲法に基づき定められ、左右の獅子像チンテ、国の地図、稲穂、星、国名の帯などで構成されています。その変遷は国の歴史を映し出しています。
ミャンマー連邦共和国における売春の現状を解説します。同国では非合法とされる売春は、特に女性や子どもに深刻な影響を与える社会問題であり、国内外への人身取引の温床ともなっています。
ミャンマーのLGBTQ+コミュニティは、法律による厳しい規制や社会的な偏見に直面しています。一方で、近年の政治改革を経て、可視性の向上や理解促進に向けた動きも少しずつ見られます。彼らの置かれた複雑な状況と権利に関する課題を探ります。
ビルマ南部（下ビルマ）を13世紀末から断続的に支配したモン族の王朝、ペグー王朝（ハンターワディー王朝）に関する記事。港市国家として海上交易で繁栄し、ダンマゼーディー王による仏教改革でも知られるが、16世紀にはタウングー王朝に滅ぼされた後、18世紀にも再興と最終的な滅亡を経験した。
14世紀前半、ミャンマー北部の上ビルマに存在した、シャン族による王朝。パガン朝衰退期に台頭したシャン族のティハトゥが1312年に建国。都ピンヤを拠点とし、同時期に成立したサガイン朝と並立したが、1364年にマオ・シャン族の侵攻により滅亡した。この時代の社会や文化にも影響を与えた王朝です。
ミャンマー（旧称ビルマ）の伝統的な郷土料理であるビルマ料理。米を主食とし、油をたっぷり使う煮込み料理「ヒン」が食卓の中心です。スパイスは控えめですが、豆や発酵茶葉など特徴的な食材を用い、魚醤や塩辛で味付けします。多様な民族による独自の食文化も共存しています。
1958年10月から1960年4月まで、ミャンマーで機能したネ・ウィン将軍率いる選挙管理内閣。AFPFLの分裂と国内の治安悪化を背景に成立。民政移管を名目に、治安回復、経済統制、行政改革などを強権的に推進し、国軍の影響力を拡大させた。
ムガル帝国の皇帝シャー・ジャハーンの次男。ベンガル太守などを務め地方を治めた後、皇位継承戦争で兄弟と争った。アウラングゼーブに敗れアラカンに逃れるが、そこで最期を迎える。その死には異説も存在する。
14世紀半ばから16世紀半ば、現在のミャンマー北部に存在した王朝。シャン族が建国したがビルマ族が支え、地方分権的な体制。ペグー朝との抗争や国内反乱に揺れ、ビルマ語文学などが発展。最終的に南方タウングー朝に滅ぼされました。
2021年、ミャンマー国軍による軍事クーデターの発生後、これに抵抗し民主主義の回復を訴える市民が、ミャンマー各地および海外で展開した一連の抗議デモ活動の概略です。
2007年にミャンマーで発生した大規模な反政府デモ、通称「サフラン革命」についての解説。燃料価格高騰に端を発し、仏教僧侶を中心に拡大したデモに対する軍事政権による激しい弾圧と、国内外の反応を詳述します。
反政府とは、政治的な体制や文脈により多様な意味を持つ概念です。議会制民主主義における野党、非民主的な体制への抵抗運動、政策への異議表明、あるいは特定の政治思想まで、様々な形態を含みます。
ミャンマーの法執行機関であるミャンマー警察（MPF）の概要、歴史、組織について解説。英植民地時代から現在に至る変遷や国民からの評価、国軍との関係性、各部署の役割などを網羅しています。
バングラデシュのダッカ近郊に位置するナラヨンゴンジは、シトロッカ川沿いの歴史ある港町です。国内有数の古さを誇る港を有し、ジュート貿易と繊維産業の中心地として発展。「バングラデシュのダンディー」の愛称で知られる、人口約22万人の要衝です。
ミャンマーの中央政府との政治交渉を目的とする、最大の少数民族武装組織の連合体「連邦政治交渉協議委員会（FPNCC）」。2017年、全国停戦合意非署名勢力によって設立され、中国政府も関与を認めている。内部には複数の有力組織を擁する一方、構成組織間の対立も抱えている。
議会制民主主義党（PDP）は、1969年にミャンマー元首相ウー・ヌが設立した政党です。1962年クーデターで失脚したウー・ヌが、ネ・ウィン政権打倒と議会制回復を目指し、武装闘争を展開。少数民族武装勢力と連携しましたが、組織の分裂や軍事的失敗が重なり、弱体化して消滅しました。
ミャンマーのカレン系反政府武装勢力「神の軍隊」は、幼い双子の指導者ジョニーとルーサーを中心に1997年に創立。ミャンマー＝タイ国境を拠点とし、大使館占拠や病院占拠などのゲリラ作戦で知られる。短命ながら国内外の耳目を集めた。
国共内戦を経てビルマへ逃れ、雲南反共救国軍として組織された中国国民党の残党勢力。幾度か大陸反攻を試みた後、大半は台湾へ撤退したが、一部はタイ北部へ移住し、タイ政府の支援のもとタイ共産党との戦闘に動員された。
民族民主戦線（NDF）は、1976年に結成され、1990年代半ばまで存続したミャンマーの少数民族武装勢力による同盟組織です。KNUの本拠地マナプロウを拠点とし、当時としては異例の長期にわたり活動を維持しました。
学生武装隊（SAF）は、2021年のミャンマークーデター後にヤンゴンの学生たちが立ち上げたレジスタンス組織です。アラカン軍の協力のもと設立され、軍事訓練を経て国軍に対抗する活動を展開しています。元女優ハニー・ヌウェウーも所属しています。
国民防衛隊（PDF）は、2021年2月のクーデター発生後、ミャンマーの民主派勢力である国民統一政府（NUG）が同年5月に創設した軍事部門です。人民防衛隊とも呼ばれ、軍事政権に対抗する抵抗運動の中核を担っています。
ミャンマー北部で活動する四つの主要な民族武装組織によって構成される軍事同盟「北部同盟」の解説。2016年末以降、ミャンマー国軍との激しい衝突を継続しているその概要を詳述します。
ミャンマー連邦共和国政府と国内の一部の少数民族武装勢力が、長引く内戦終結を目指して2015年10月15日に署名した全国停戦合意。当初は和平推進の枠組みとなったが、その後の政権交代や2021年の軍事クーデターを経て停滞し、2023年には主要な署名組織から事実上の崩壊が宣言された。
ミャンマーの人民革命同盟（マグウェ）（PRA）は、2021年のクーデター後に軍事政権に対抗するため、マグウェ地方域で組織された自衛組織。民主化運動への弾圧を受け、武装抵抗に転じた。フェデラル民主主義国家の樹立を目指す。
ミャンマーのラカイン州で活動したロヒンギャ系の反政府武装組織。1972年に元ムジャーヒディーンのサニ・ジャファルが設立。短期間ながら勢力を拡大したが、国軍の攻勢を受け1974年に消滅。後のロヒンギャ武装闘争に影響を与えた。
ラフ民主同盟（LDU）は、ミャンマーのラフ族を基盤とする政治・武装組織です。2018年に政府との全国停戦合意に署名しましたが、2021年のクーデター後、軍事政権への対応を巡り二派に分裂しています。
モン国民解放軍（MNLA）はミャンマーのモン人の主要な武装勢力。新モン州党（NMSP）の軍事組織として1949年よりビルマ政府軍と抗争。2015年停戦協定署名後も、特にカレン民族解放軍（KNLA）との間で武装衝突を経験している。
モン・タイ軍（MTA）は、1985年にクン・サによって創設されたミャンマーのシャン系武装組織。かつて国内最大規模の勢力を誇ったが、黄金の三角地帯での麻薬取引への関与が批判された。内部対立を経て、1996年に解体された。
2021年の軍事クーデター以降、ミャンマーで激化した内戦について解説。軍事政権と抵抗勢力の対立、人道危機、社会・経済への深刻な影響、主要な作戦などを記述。
ビルマ民主同盟（DAB）は、1988年の軍事クーデター後、少数民族武装勢力と民主派組織が結成した同盟体。民主化と連邦制を目指し国軍と対峙したが、参加組織の離脱やKNUの停戦により1994年に事実上崩壊。
パオ民族軍（PNA）は、ミャンマーのパオ族武装勢力で、パオ民族機構（PNO）の軍事部門です。2009年以降、ミャンマー軍傘下の民兵組織として活動し、PNOが統治するパオ自治区の安全維持を担います。その長い歴史には、民族運動の黎明期から現在のミャンマー政治における役割までが含まれます。
パオ民族解放軍（PNLA）は、ミャンマーのパオ族武装勢力で、パオ民族解放機構（PNLO）の軍事部門です。長年にわたり民族の権利と自治を求め闘争。特に2024年以降、軍事政権との衝突を激化させ、全国停戦合意から離脱しました。
クーデター後に結成されたミャンマーの武装組織、バマー人民解放軍（BPLA）に関する記事です。著名な詩人マウンサウンカー氏らが中心となり、バマー仏教徒による他民族支配の終焉や連邦制下での多様な民族の団結、将来のバマー州承認などを目的としています。その結成背景と活動目標について解説します。
北東インドを拠点とするナガ人の反政府武装組織。ナガ人の独立国家「ナガリム」樹立を目指し、ナガ民族評議会のシロン協定反発派が設立。現在はNSCN-KとNSCN-IMに分裂し、武力闘争や政府との交渉、資金獲得活動、人権侵害などが報じられている。
チン民族防衛隊（CNDF）は、ミャンマーのチン族による主要な武装組織の一つ。2021年のクーデター後に設立され、チン民族機構（CNO）の軍事部門として活動。ミャンマー軍に対する抵抗運動を展開し、特にチン州ファラムの制圧に成功した。チン兄弟同盟に加盟している。
チン民族軍（CNA）は、ミャンマー西部のチン州を拠点とするチン民族戦線（CNF）の軍事組織。1988年設立。2021年のクーデター以降、他の民主派勢力と連携し、国軍への武装抵抗を強めている。
チン兄弟同盟（CB）は、ミャンマーのチン州で活動する複数の少数民族武装勢力による軍事・政治同盟です。2023年12月30日に結成され、チン州内の主要な抵抗組織の一つであるチンランド評議会（CC）と対立していましたが、後に将来的な組織統合に合意しました。
ミャンマーで2021年のクーデター発生後にチン州で組織された武装勢力。地域ごとの独立性が高い小規模な組織が集まって形成され、一時は統一組織を目指しましたが後に分裂。軍事政権に対する抵抗活動を続けています。
ダヌ人民解放軍（DPLA）は、ミャンマーのダヌ自治区を拠点とするダヌ族主体の武装勢力です。ダヌ人民解放戦線（DPLF）の軍事部門として、軍事政権に対抗する武装闘争に参加。非暴力抵抗から転換し、近年はシャン州北部でも活動し、主要作戦に関与。ミャンマー軍との衝突で化学兵器使用疑惑も訴えています。
ミャンマーの主要な反政府武装組織の一つ、タアン民族解放軍（TNLA）に関する項目。パラウン州解放戦線（PSLF）の軍事部門として、タアン族の権利拡大と自治を目指し、ミャンマー軍や他の武装勢力との間で武装闘争や複雑な同盟関係を展開している。
ミャンマー・シャン州に拠点を置く、シャン州復興評議会（RCSS）の軍事部門。同国最大規模の民族武装組織の一つで、主にシャン族の権利擁護や自治確立を目指す。タイ国境沿いを主要な活動範囲とし、複雑な歴史的経緯と国内外との関係を持つ。近年は国内情勢の変化に伴い、その立場を巡る動向が注目されている。
ミャンマー連邦共和国のシャン州にかつて存在した少数民族武装組織。1964年に結成され、シャン州の自治獲得を目指して国軍などと武装抗争を展開。1976年に解体し、後のシャン州軍(北)(南)の母体となった。
シャン州民族軍（SSNA）は、1995年にモン・タイ軍から分離・結成されたシャン族の反政府武装組織です。民族自決の軽視を批判し活動しましたが、他組織との統合は実現せず、2005年のミャンマー軍攻撃により解散しました。
ミャンマー北部で活動するシャンニー民族軍（SNA）は、シャンニー族の権利確立と独自の州創設を目指す武装組織です。民族的抑圧への不満を背景に武装化し、カチン独立軍(KIA)との対立や軍事政権との事実上の連携など、複雑な関係性の中にあります。
インド北東部とミャンマー北西部に活動拠点を置く、クキ民族機構（KNO）傘下の武装組織。クキ族自治州設立を目指し、両国で異なる軍事部門が活動。近年はミャンマー国軍との戦闘を再開する一方、インドでは停戦が破棄され緊張が高まっています。
カレン民族防衛機構（KNDO）は、カレン民族同盟（KNU）傘下の主要軍事組織の一つです。カレン民族解放軍（KNLA）と共にKNUの軍事部門を担っています。ビルマ独立後の内戦期から活動を続けています。
ミャンマーのカレン族武装組織、KNU/KNLA平和評議会（KPC）。カレン民族同盟(KNU)から独立し、独自の和平路線を進む。停戦合意に署名しつつ、一部地域を統治し、多角的な経済活動を展開する一方、人権侵害の報告もある。
ミャンマーのカヤー州東部を拠点とするカレンニー民族進歩党の武装部門、カレンニー軍（KA）についての詳細記事。長年にわたり連邦からの独立を目指して国軍と戦闘を続け、近年はクーデター後の情勢下で衝突が激化しています。
ミャンマーで2021年のクーデター後にカレンニー州を中心に結成された武装組織、カレンニーニー諸民族防衛隊（KNDF）。軍事政権への抵抗運動の中核を担い、多様な勢力を束ねながら活動を展開している。その目的と現状を探る。
ミャンマーのカヤー州で活動する左派カレンニー民族主義武装組織、KNPLF。1978年結成。ビルマ共産党との連携や停戦を経て国境警備隊に改編されるも、2023年に軍政から離反し抵抗勢力と連携。経済活動や社会事業も行う。
カヤン新領土党（KNLP）は、ミャンマーのカヤン族による政治・武装組織。1964年に結成され、ビルマ共産党などとの連携を経て、1994年に軍事政権と停戦。カヤー州第3特区として自治と利権を得た。教育や鉱山開発にも関わるが、住民との対立も抱える。
ミャンマー・シャン州北部を拠点に活動したカチン族の武装組織。1990年にカチン独立軍から分裂し、翌年政府軍と停戦協定を締結。1993年にカチン防衛軍(KDA)を結成し、指定された領域を統治しました。経済活動や麻薬取引に関与し、2010年に政府軍傘下の民兵組織（コンカー民兵）へ改編。2020年に武装解除されましたが、一部部隊は存続し、近年は他の民族武装組織への合流も報告されています。
ミャンマー北部に拠点を置くカチン独立軍（KIA）は、カチン独立機構（KIO）の軍事部門です。数十年にわたりミャンマー政府と武装闘争を続け、近年は民主化勢力との連携を強めています。
ミャンマー東部カレン州を拠点とするラカイン族の小規模な反政府武装組織。カチン州に本部を持つ同名の武装勢力とは別団体。ラカイン族の権利確立や民族文化の保護を目指し、2000年代に結成された。近年は国軍への抵抗運動に関与している。
アラカン解放軍（ALA）は、ミャンマーのラカイン州に活動拠点を置く反政府武装組織。アラカン解放党（ALP）の軍事部門であり、ミャンマー政府との停戦合意締結や、ロヒンギャに対する明確な反対姿勢などで知られます。
ミャンマーのラカイン州で活動した共産主義の反政府武装組織。1962年、赤旗共産党からラカイン族幹部が離脱して設立。マルクス・レーニン主義とラカイン独立を掲げ、内部対立や国軍の掃討作戦により弱体化。他勢力との連携や再編を経て、1990年代半ばに終焉を迎えた。
PDFゾーランド（国民防衛隊 - ゾーランド）は、ミャンマーのチン州で活動するゾミ族主体の武装組織。ゾミ連邦同盟の軍事部門として、軍事政権への抵抗やゾーランド地域の解放を目指し、チン州内の他の抵抗勢力とも連携・対立しながら活動を展開している。
ミャンマーの主要な民族武装組織7団体で構成される連合体、7EAO同盟（7 EAO Alliance）。2024年3月18日にヨートスック氏がNCA署名勢力を結集して設立。フェデラル民主連邦実現や政治対話による平和促進を目指す。
同和問題にとりくむ宗教教団連帯会議（同宗連）は、部落解放同盟の主導により1981年に設立された宗教団体の連携組織。部落解放と反差別を目的とし、宗教界の差別問題への取り組みを推進する。世界宗教者平和会議でのある発言に対する糾弾が契機となった。
日本の人権活動家である友永健三氏は、1944年生まれ。部落解放・人権研究所の名誉理事を務め、長年にわたり部落差別の撤廃と人権確立社会の実現に貢献しました。研究機関の要職を歴任し、多くの著書を通じて人権問題への啓発にも尽力しました。
ミャンマーの上座部仏教において、高僧に対して用いられる尊称「サヤドー」。ヴィパッサナー瞑想の世界的な普及を牽引した、戦後ミャンマー仏教界の重要な指導者たちに深く関連する敬称です。
国際レズビアン・ゲイ協会（ILGA）は、世界中のLGBTQI+関連団体を結集し、人権と市民権の向上を目指す国際組織です。約110カ国で活動を展開し、国連などへの働きかけを行っています。
全ビルマ学生民主戦線（ABSDF）は、1988年の8888民主化運動後にミャンマーで結成された反政府武装勢力。亡命学生を中心に、民主主義の実現や抑圧からの解放などを掲げ、少数民族武装勢力と連携しながら活動した。
ミャンマーの政治家、法律家でカチン族出身。2021年のクーデター後、軍事政権に対抗する国民統一政府(NUG)の臨時大統領と副大統領に就任。民主化運動の中心人物として活動。
ミャンマーのコーカン出身で、実業家・麻薬密売人として知られる人物。ゴールデン・トライアングルにおける主要プレイヤーの一人であり、後にミャンマー財界で重要な役割を果たした。その生涯は激動の時代と深く結びついている。
ミャンマー・コーカンの実力者、楊金秀（オリーブ・ヤン）。伝統的首長の一族に生まれ、軍閥リーダーとしてアヘン貿易や政治に関与。教育事業や停戦仲介にも携わった波乱の生涯をたどった人物。
ワ州連合軍（UWSA）は、ミャンマー北東部のワ自治管区を事実上支配する少数民族武装組織。旧ビルマ共産党の一部が1989年に結成。かつて麻薬取引で莫大な富を得たが、現在は経済を多角化。強固な軍事力と中国との緊密な関係を背景に、ミャンマー国内で独自の地位を維持している。
ミャンマー民族民主同盟軍（MNDAA）は、北東部シャン州コーカン地区を拠点とする中国系コーカン族の武装勢力です。1989年にビルマ共産党から独立し、政府軍や他勢力との衝突を経て、2023年の1027作戦でコーカン地区を奪還しました。
1962年3月2日、ネ・ウィン将軍のクーデターにより設立されたビルマ連邦革命評議会は、1974年3月までミャンマー（旧ビルマ）の最高統治機関でした。「革命評議会」や日本の外務省で「革命委員会」とも表記され、1974年憲法公布で解散し、人民議会へ権限を移譲しました。
1930年に結成されたビルマ民族主義の政治結社。正式名称は「われらビルマ人連盟」。イギリス植民地支配下の「タキン」（主人）という呼び方を拒否し、ビルマ人こそ真の主人であるとの主張からタキン党と呼ばれた。反英独立を掲げ、ビルマ独立運動の中心的な役割を果たし、後のビルマ独立軍創設にも寄与した。
民族民主同盟軍（NDAA）は、ミャンマー・シャン州に活動拠点を置く元ビルマ共産党系の武装組織です。「モンラグループ」とも称され、かつては麻薬取引、近年はカジノ経営を主な資金源としていました。長年指導者を務めたサイ・リン氏は2024年に死去。
大韓民国出身の児童心理学者、李亮喜氏。成均館大学教授を務める傍ら、国連子どもの権利委員会委員として活動し、女性として初めて国連人権機関の委員長に就任。ミャンマーの人権状況に関する特別報告者も歴任し、国際的な人権擁護に多大な貢献を果たす。
スリランカのコロンボに本拠を置くボドゥ・バラ・セーナ（BBS）は、シンハラ仏教ナショナリズムを掲げる組織です。右翼の超国家主義団体から分離し、その活動は国内外で注目されています。
ビン＝ラーディンは、アラビア語で「ラーディンの一族」を意味する家名です。サウジアラビアを代表する巨大財閥の名称として知られる一方、国際的なテロ組織の指導者であったウサーマ・ビン＝ラーディンの姓としても世界的に広く認識されています。
シンハラ仏教ナショナリズムは、スリランカのシンハラ民族の文化・民族意識と、多数派が信仰する上座部仏教を重視する政治思想です。古代の年代記『マハーワンサ』に描かれた神話的叙述が思想形成の基盤となり、近代にはアナガーリカ・ダルマパーラによってその主張が強化され、スリランカの歴史と社会に深く影響を与えています。
ミャンマーで南アジア系やムスリムを指す「カラー（Kalar）」は、多くの場合、蔑称として使われる言葉です。その定義は曖昧で、語源も諸説あります。歴史的変遷を経て、現代ミャンマー社会では差別的な言葉か否か、激しい論争の的となっています。
イングランド防衛同盟（EDL）は、2009年に英国で誕生した市民団体です。創設者はトミー・ロビンソン。主に国内のムスリム移民に対する懸念を活動の焦点とし、推定数万人のメンバーがいます。極左勢力との衝突や、国際的な反イスラーム勢力との連携も特徴です。
ミャンマーのリス族による政治組織「リス民族発展党」とその指導者が率いた「リス民兵」について解説します。選挙での活動、軍との関係、民族自決要求、そしてクーデター後の変化とその影響を詳述します。
国民民主勢力（NDF）は、ミャンマーにかつて存在した政党。2010年総選挙に参加するため、活動停止を命じられた国民民主連盟（NLD）の一部メンバーによって結成された。同年の選挙で一定の議席を獲得したが、2015年の総選挙では全候補が落選し、影響力を失った。
【記事の利用について】
タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。
【リンクついて】
リンクフリーです。